この記事は出先から書いています。しかも止まってしまった電車の車内から。
ドイツ国内は厳戒態勢
当方、ドイツ西部に住んでいるのですが、朝のうちは雲ひとつない快晴で、予報で言ってた嵐はどうなった?な感じだったんです。
今思えばこれは嵐の前の静けさだったのか。
夕方になり、電車に乗り込みました。乗ったのはDortmund近郊のUnna。乗った直後から「風が強いから時速80kmで緩行運転を実施します」という放送が。そしてWuppertal中央駅についた途端、列車がストップ。かれこれ20分近く止まっています。
駅の電光掲示板でも、「非常に強力な低気圧が近づいています。列車の運行も不定期となります。気象庁の情報に注意して。」との文字列が。
冬の風物詩
大西洋で発生する低気圧が極度に気圧を押し下げて、ブリテン島を通過し大陸に向かってくるのは冬の風物詩ではあります。
ドイツに住んでいると、地震と台風はないから住みやすいよね、とは言いますが、冬の爆弾低気圧と嵐は、なかなか厄介な代物です。北海沿岸やバルト海沿岸はこれまでを振り返ってみても高波や暴風で大きな被害を受けてきました。
ここ3年ほど、大陸にぶつかった爆弾低気圧が勢力を衰えさせないまま、大陸内部でも暴れるようになってきました。これも温暖化の影響でしょうか?
今年はまだ雪が降っていないドイツ西部。これだけでも、異常気象ではあるのですが、気候の凶暴化はアジアだけではないようです。人類は安全の確保を再確認しなきゃいけないフェーズに突入しているのかもしれません。
しかし興味深いのは、20世紀に想像されていた地球環境の未来は人類による汚染の影響で「もう生きていけない。他の惑星に脱出しよう」というものでした。にも関わらず実際起こったことは、人類の活動活発化に対し、地球が(自然環境が)敏感に反応を示した点です。もちろん、46億年の地球の歴史ではドラスチックな環境の変化は度々あったはずです。その度にある生物は息絶え、ある生物は生き残り、その度に種の保存能力を高め、環境適応能力を高めてきました。
パラダイムの転換どころではない、地球規模の根本的な変化の時期だ
インターネットの普及以降、人間のライフスタイルは変わった。日本でも戦後レジームは通用しない。護送船団も年功序列もなくなった。などといった言説は度々登場しパラダイムの転換を意識させる主張はありました。
もはやそれどころではありません。ジュラ紀から白亜紀に移行するほどの転換の時代を我々は生きているのです。
ひとりひとりが、生き残るためにどう行動すべきなのか。そんな根本的なことが問われる時代になってきました。
我々はどう変化できるのか
地球規模の環境の変化に、個人が対処できることは微々たるものでしょう。しかし、アクションを起こさなければ、待っているのは生き残りを求めオロオロする。。。そんな実情です。
山火事、噴火、コロナウイルス、台風、爆弾低気圧。。
地球が変わろうとしています。
我々はどう変わることができますか?